梅花大学 授業のある1コマ

梅花大学看護学部口腔保健学科(4年制)で、開設以来「学校歯科保健」の講義を毎年半年間させてもらっています。対象は2年生で、1回90分合計15回のロングランです。社会的弱者の方々への理解を中心に講義しています。

令和8年1月8日は、私が診ている患者様とご家族にご協力をお願いしました。遷延性意識障害(15歳時に交通事故にて受傷)の方で、学生にも私にも衝撃の時間でした。文責 村内

学生1人1人が指談の体験をさせてもらっています。指導するお母さんもびっくりする位学生さんの感受性の高さでした。

以下、梅花大学学生の感想文です。

障がいをもつ方と実際に関わり、話しを聞く機会を通して、多くの気づきと学びを得ることができた。カレンダーや歌を自分で考えて作っていると聞いた時、障害の有無に関わらず私たちでもなかなか挑戦しようと思えない事に対して、前向きに取り組む姿勢に強く心を打たれた。やりたいと思ったことに素直に向き合い、行動に移す姿はとても素敵で私自身見習いたいと思った。

また、お母さんと一緒に筆談させていただいたことで、声を出すことができなくても、自分の中には確かな思いがあり、それをきちんと表現する力を持っているのだと実感した。言葉として声に出せないだけで、考えていることや感じていることは私たちと何一つ変わらないのだということを実際のやり取りを通して深く理解することができた。

彼女は事故に遭うまでは私たちと変わらない普通の生活を送っていた子どもだった。しかし、事故をきっかけに脳に障害が残り、これまで当たり前にできていた生活を送ることが難しくなってしまった。それでも、ご両親は彼女の「生きたい」「伝えたい」という気持ちを何よりも大切にし、その思いを尊重しながら筆談という方法を一から学び、練習を重ねてきた。その姿から、親としての深い愛情と強い覚悟が感じられ、思わず涙が出そうになった。

お母さんが最後に話してくださった、「身近な人や大切な人が娘と同じ目にあわれた時は、ぜひ手を握ってあげてほしい。人の手は暖かいんだよ」という言葉がとても印象に残っている。その言葉から言葉だけでなく、触れ合いや温もりが人の心を支え、繋がりを生む大切なコミュニケーションであることを学んだ。今回の授業を通して、障害に対する見方が変わり、人としてどのように関わるべきかを改めて考える貴重な機会となった。